合理主義者宇都宮慎一はケチな美男子で、若々しい母の蝶子と二人暮しである。芦野舞踊研究所のバレリーナ奥村千春も父の鉄也と二人暮しで、慎一と千春は結婚してもいいと思っている。千春はバレーの公演会に慎一母子を招待し、父と蝶子の見合いを企てる。蝶子は心たのしいが鉄也には一向通じない。慎一は渋谷で経営しているパチンコ屋を常連の芸者筆駒に売り、その金で有閑マダム船越トミ子と銀座にバーを共同経営しようとしているが、二人とも目的は慎一である。蝶子は口実を作り度々鉄也を訪問するが、時計の修繕が唯一の趣味の鉄也は迷惑するだけである。千春には研究所に新子という“妹”がいる。慎一はパチンコ屋の件で筆駒の旦那に感ちがいされ大怪我をし、その上バーの一室で千春と話している時トミ子が現われバーから閉め出された。千春は公演の主役に抜擢される事に決り張切るが、トミ子が慎一との仲を赤新聞...
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